2001/Nov/30 (fri)
バローギャングも知らないで。 埃をだらけの麦わら帽子、目深に被る野球帽、 ビリーザキッドのテンガロンハット、ボニーのベレー帽 マリファナの葉っぱマークのニット帽。 被る帽子はたくさんあるけれど スーツでクールにボルサリーノは覚悟がいる 死に装束と言ってもいいだろう。 でもその時はアルパチーノも真っ青の着こなしで決める。 ファミリーのために俺は命を賭け、ファミリーは俺に命を賭ける 死んだなら心から泣き、殺られたなら仇を討つ。 血縁よりも固いファミリーの絆。 あの夜俺は埠頭で仲間と死んだ。 もう彼女はホームの端で待ってはいない。 ここは約束のメトロにはあまりにも遠い。 ただあの時微かに聞こえた歌がずっと頭の中で廻ってる。 ここではコルトを隠し持つ必要はない。 機関銃で穴だらけにされる心配も無い。 だがあのいとおしい絆が無い。心の置き場所が無いんだ。 だから俺は一人ぼっちのクライド・バロウだ バロウギャングに入りたいなら、誓いを。 それがいつか絆になるだろう。 「俺たちに明日はない」 久しぶりにビデオを引っ張り出して夜更かしをした。 愛しのボニーは変わらずボニーだった。 クライドはそのままクライドだった。 あの映画の何が好きかって、優しくて 全てが一瞬で全てが純粋なところ。 一瞬で見抜いて一瞬で信じる。 そしてそこに全部賭ける。不安になったり ヒステリーを起こしたりするけど 疑う事はない。裏切る事もない。 そして終わりは瞬間で永遠。最高だ。 クライドもボニーもバックもC・Wも大好き。 ブランチもいいスパイスになってる。 悪事とは知りながら その心に宿るいじらしい女の喜び 裁いてならぬその話 哀れな女の物語 まれに見る美しさ 肌は荒れていても求め続けた富と名声 出獄を前にして彼女が語った物語 今それを伝えよう ボニー&クライド バロー・ギャング 広く知られたその罪の話 裏切り者は皆殺し 残忍と人は言う でもこの私は胸をはって答える 私のあのクライドは心の清い人だった でも法律は彼を追い そして閉じ込めた 逃げ道のない俺だ 一人では死なないぞ 警官が殺されて 犯人の出ぬ時に 罪をかぶるは ボニーとクライド おとなしく暮らそうと身をひそめても 三日目には鳴る警官の機関銃 いずれは死ぬ2人 ならんだ墓にほっとして人は言う やっと死んだボニーとクライド 2001/Nov/29 (thu) 真実 以前にも書いたけど今回は違うアプローチで 真実とは至極個人的なものだ。 それぞれの中にしか存在できない。 形のないものだから他人と確かめ合う事もできない。 多分自己満足の域を脱する事はないのだろうけど 自分は真実は証明できると思っている。 他人に認めさせるというのではなくて 自分の真実が真実であるという自分への証明。 それができれば他人にもいくらかは伝わるはずだし。 もしかすると実験のまま終わるかもしれない。 でもそれを続けていくし、それしかない。 大変な事だ、楽じゃない、苦しいけれど。 マスターベーションだって言われるかもしれない でもインチキや贋物を誰かに勧めるわけにはいかないからさ。 もしこんなの全部吹き飛ばすような何かがあったら、 迷わずそっちに飛びつくだろうけど(笑) 人の数だけ真実はあるだろうし、 浮かんでは消えてしまうような はかない、心もとないモノなのかも知れない でもひとつしかなくてどうする事もできない 過去や現在の事実なんかより 未来にあるはずの真実の方を見ていたい。 自分の信じたいものや真実だと思うものに 不動の自信を持てるように。 現実逃避や無駄な抵抗だと笑われても。 今の事実は動かす事はできなくても 自分の真実を証明できれば、 自分の未来は変わるのは間違いないから。 2001/Nov/28 (wed) パキッ 最近気に入ってる擬音 パキッ! 2001/Nov/27 (tue) 価値 不当に高い値段をつければ誰も買わない。 高い値段でも価値があればわかる人は買う。 安売りすれば価値さえも落ちる。 値段よりさらに買い叩かれる。 真冬のコートは真夏には価値はない 真冬に凍えているなら ブランド物も安売りも関係なく価値がある。 ファッションならデザインに価値があり 防寒なら機能性に価値がある。 本当は価値が無いものはない。 ただ感じ取れないだけ。 2001/Nov/26 (mon) 不安 安心や安定に近づけばそれだけ それを失う不安にかられる。 だからかえって不安なほうが安心なのかも。 不自由ならば自由が欲しいように 不安だから安心が欲しい 安心が不安を増幅させるとしても。 たとえ一瞬でも安心がある間は安心できるから。 安心は安心と感じるものが安心なのであって それを感じられない時は何が安心なのかもわからない。 だから安心したいからと、何かを求めるのは違うと思う。 偶然、奇跡みたいに見つかったりするものだ。 安心に安心できる人はタフな人だと思う。 2001/Nov/25 (sun) パティ!! 最近ヘッドホンで音楽を聴くことがほとんど。 フルボリュームで現実から少しの間の逃避行。 クジを引くみたいにCDを選んでいる。 だから全然聴いていなかったモノが 新鮮に入ってくる。 ある日適当に選んだのがパティ・スミスのHORSESだった。 いいものは何年経ってもいい。 流行の中からそれを見つけるのは難しい事だ。 聞きながら面白いことを思い出したから これを読んでる人にも教えてあげよう。 高校の時にクラッシュとかピストルズとかその辺のバンドを バキバキ聴いてて周りの奴等にも勧めてた。 錦戸くんがパンクについて 教えてくれって言うから偉そうにレクチャーした。 そしたらある日NYパンクのオススメは何?って聞かれたから 楽しいのはラモーンズ、堪らないのはパティ・スミスって答えたんだ 二つとも現役だぜって。 パティは詩人で女だって言ったら興味引かれたらしくてさ 今度買うって言ってた。 しばらくして聴いたか?って聞くと浮かない顔で気に入らなかったって言う。 そいつはSIONとかも聞いてたから気に入るかと思ってたんだけど。 何を買った?って聞くと、聞いたことの無いタイトルを言う。 当時最新のアルバムは持っていたので新しく出たヤツじゃないはずだし、 パティのアルバムタイトルは一通り記憶してたのでおかしいなと思いながら 感想を聞くとポップな流行歌って感じだって言う。ラブソングっぽい感じとも言う。 貸してくれって頼んだら次の日もって来た。 ジャケットにはブロンドの若い女が写ってた。 なんじゃこいつはと思いながらよく見ると名前は PATTI SMYTH!大爆笑。オイ錦戸こいつはパティ・スミスじゃない。 スペルを見てみろSMITHじゃなくてSMYTHだ。錦戸クンと僕は 授業一時限分たっぷリ笑い続けた。腹筋が痛くなるくらい。 昼休みに錦戸クンはクラスの女子に 今アメリカでNO.1ヒット中だって嘘ついて、 千円札一枚とパティ・スマイスのトレードと言う ビッグビジネスを成功させた(笑)。 2001/Nov/24 (sat) 変貌 いつからか辛いものが好きになった。 昔は好きじゃなかった。 いつからかコーヒーを飲むようになった。 昔は飲まなかった。 僕は孤独を知らなかった。 やり方を知らなかった。 でも自分だけ幸せから幸せへ渡り歩くような やり方は嫌だったんだ。 贖罪が必要な訳じゃない 欲しいのはそんなものじゃない。 2001/Nov/23 (fri) 今日 生まれたのは幸せになる為だし 生まれながらにそのやり方は身についてるんだ。 君が決めた事は僕にとっても全て正しい あれからもこれからもずっと変わることなく。 生きているのはそれを証明する為のようなもの。 今日生まれた人に誰よりも心からおめでとう。 2001/Nov/22 (thu) 夢 ここ数年同じような夢を何度も見る 目が覚める場面も同じ 無表情な登場人物が言葉なしで僕を打ちのめして、 身ぐるみ剥がされた気分になる でも次にその夢を見るまで、 また奪われた何かをかき集める 2001/Nov/21 (wed) コンニャロー2 信じて疑わないものなら 引き際なんてある訳ないだろ 信じられなくなる時までだ 壊れたってカケラをかき集めて信じるさ 狂信的でなくいたって冷静に 2001/Nov/20 (tue) コンニャロー 羽根が折れたなんて嘘だろ もう飛べないなんて嘘だろ 人に翼はないからもともと飛べない 未来がないなんて言うなよ 明日がないなんて言うなよ 今だけで手いっぱい預言者はいらない ゼイタク言うな オレは今すら空っぽだ ワガママいうな オレはまるで抜け殻だ 2001/Nov/19 (mon) 星に願いを 昨日流星群は姿さえ見せなかった。 雲が隠してた。 世界中の人が物凄い数の欲望をあんなに小さい流れ星に 押し付けるもんだからあっという間に燃え尽きてしまう まっ白な流星にドス黒い煩悩を背負わせるから闇に消えてしまう 汚い手で美しいものに触れれば手が綺麗になる訳じゃない ただ美しいものを汚すだけだ 濁らせたように簡単に透き通らせる事はできないけれど 他を汚さない程度でいい 美しくなりたい それから欲しがる事にする。 2001/Nov/18 (sun) カンジルモノ。 孤独はもちろん淋しいものだけれど 淋しさと孤独は同一線上にあるものではないと思う。 互いに引き合うような切れない関係だけど。 人間は孤独に生きていくように作られてはいない、それは事実だと思う。 でもそれを誤魔化したり癒す為の恋愛や結婚なら先は見えてる。 終わらない愛は無いなんて誰かが言ってるけど、 それは少し違うと思う。 愛と呼ばれるモノのほとんどが消えてしまうのは それが愛でないことの証明だと思う。 愛は終わらないものだけど、 形を変えないでいられるのは極わずかだし、 そのほとんどが終わらない為に形を変える。 恨みだとか憎しみだとか穏やかでない形だったりする事もある。 強く刻む為に。 でもそれが誰かを傷つける、苦しめる形で表に出るなら、 その瞬間に単なる薄汚いモノに変わってしまう。 与えるものでもなく貰うものでもない。 感じるもの。 2001/Nov/17 (sat) 獅子座流星群 来るぞ来るぞ。 今年も来るぞ。 規模がかなりでかいらしいぞ。 午前二時から四時がピークだから 一回寝たほうがいいぞ。 自分の地域は天気は雪か曇りだって。 でも俺は見るんだ。 雲の、雪の向こうの降り注ぐ流星群に 頼みたい事が山ほどあるんだ。 2001/Nov/16 (fri) ウィ 今日はとってもフレンチな気分。 洗濯して適当に干したら、 青のトレーナー白のシャツ赤のTシャツって 並んでたから。 寝る時はロシア民謡が聞こえてきそうだ。 2001/Nov/15 (thu) 垂 年をとるとたれてくるんだ。 肉が。 ブライアンセッツアーとポールマッカートニー とジョーストラマーは似てる。 元々のタレ目具合と年をとってからの肉のタレ具合が。 使っているんだ。 倒置法を。 好きなんだ。 倒置法が。 2001/Nov/13 (tue) えー えー最近気になっている事は、えーアナウンサーが、えー原稿を読むときに えー文の区切りにつける。「えー」です。 気にして聞いてると物凄く多いから笑っちゃうよ。 2001/Nov/11 (sun) 強さ 汚れたり、スレたり、そんな事で強くなったように錯覚してる。 汚い、腐った場所で何も感じないのが強くなる事じゃない。 そういう事やそういう事に慣れてしまうことから、 自分を守る事が出来るのが強さだ。 正直さだったり、信念だったりそれを流されず守る事。 強くなるために何かを得ようとしがちだけれど、 失わない事が強さなんだ。 本来誰しも持っている普遍的に美しい部分を守る事なんだ。 攻めなければ守れない。そんな一見矛盾にも似た、 複雑で単純な事。 武器を振りかざす人、それに素手で立ち向かう人。 どちらが強いと思う? 肉体は誰だっていつか滅びてしまうんだ。 2001/Nov/09 (fri) 冬 灼熱の太陽の下でさえ冬だと思ってた。 でも今はあれは夏だったと気がついてる。 燃えるような夏だった。 本当の凍てつく冬の中やっとそう思える。 あの頃は僕を溶かそうとする暖かい風 誰かのやさしさも目には入らなかった。 そして回りを凍らせてしまった。 でも今やっと感じ取ることが出来てる。 だからせめてこの冬が通り過ぎるまで 今はもう吹く事のない暖かい風を感じている。 それで僕は少しづつ解けて いつか夏が来たら、夏らしく過ごせると思う。 もう夏に凍えたくはないんだ。 2001/Nov/07 (wed) イッタァーリァ 日本代表対アズーリ! 見たけどさホントスーパースター軍団だった。 トッティとかデルピエロ凄かったよ でも日本代表の海外組も良かった。 中でもフェイエノールト小野、アーセナル稲本は かなりいい感じだった。 パルマ中田、ボルトン西沢はパッとしなかったけど。 ボカジュニアーズ高原はなかなかよかったし。 海外組は当たり負けしてなかった。 柳沢はJリーグにいてもあれだけやれるし、 W杯が楽しみだ。 ハーフタイムの時、裏番組を見て思った。 男はズルズル女はチャキチャキ。 それでいい。 2001/Nov/06 (tue) 花 ポップアートといわれる、アンディ・ウォーホールやキース・ヘリングは 芸術肌でない自分にもわかりやすく伝わるので好きだ。 特にウォーホールの「花」という作品が好き。 マリリン・モンローの肖像を派手な蛍光色で塗ったものが有名だけど それの花バージョンだと思ってくれればいい。 昔、村上龍の本でポップアートがたくさんポストカードになって 入っている文庫本があってそれを買って読んだときに見つけた。 たくさんの有名な人の作品がでているんだけど やっぱりウォーホールが一番カッコよくてその中でも 「花」がたまらなく良かった。 正しくは「FLOWERS」って題なんだけど。 その本はいろんなページを切り取って捨ててしまったので 今はもう手元には無い。 あの本はまだ売ってるかな今度探しに行こう。 いつだったか偶然入った、ポスターやリトグラフを売っている店で 額に入っていい感じの「花」を見つけたことがあった。 たいした値段じゃなかったし、ものすごく欲しかったけど その時は持ち合わせがなかった。 お金をおろして買うことも出来たんだろうけど、 タイミングがあわなかったんだと思う。 結局今日までその店には行くことはなかったし、 今はもう多分店自体無いだろう。 でもきっと死ぬまでには40センチ四方くらいの額に入った 「花」を手に入れると思う。 ずっと頭の中にイメージとしてあるから。 いつか幸せな空間にそれを飾りたいと思ってる。 2001/Nov/05 (mon) GOOD 少し前の話だけど 偏頭痛がひどかったりしたので 薬を買いに行った。 「バファリンかセデスが欲しいんですけど。」 面倒は嫌だったので何でも知っていそうな 男の老店員を選んで話し掛けた。 「はい、アスピリンね」そう言って 目の前の棚の一段を差した。 種類がいくつかあったので、 「どれがいいかな」と聞くと 中身はほとんど一緒だからこだわりが無いなら 一番安いので充分だと言うので、 値段が同じでも錠数が一番多いヤツを貰った。 さし当たって飲む必要が無かったので 茶色い小さな紙袋のまま引き出しに入れておいた。 薬があると思うと安心してか、頭痛もしなくなった。 忘れた頃に紙袋が目に付いて、 出してみて少し幸せな気分になった。 自分は「バファリン」を買ったつもりでいたら 薬の名前は「バッサリン」 そいつは一瞬で退屈を切り裂いてくれた。 効かない訳がない。 ありがとう老店員。 2001/Nov/03 (sat) バナナ 今日久しぶりにバナナを食べました。 とてもおいしかったです。 最近は何でもおいしいです。 食欲の秋だからでしょうか。 でも体重は50キロを切っていました。 暖かいご飯を当たり前だなんて思うなよ。 アフガニスタンじゃこの冬で数十万人の 餓死が危惧されてるんだ。 おれは生まれてから今まで 数えるくらいしかご飯を残したことは無いぜ。 2001/Nov/02 (fri) あーあ 何年か前に自分の中で「捨てる!」ムーブメントがやって来て モノを捨てまくった時期があってさ、いろんなもの捨てまくった。 最近になってやっと人生は続いていく場合のことを考えて 生きなくてはならないってことに気がついた(笑) まあたいしたものは無かったんだけど、 昔の音楽雑誌とか、バンドスコアとか ギター叩き折ったこととか(笑)悔やまれるな。 でもその時捨てなかったものは自分にとって 本当に捨てられないものということだし、 あの時ギターを折ってなかったら今のギターは無い訳だ。 何かを手に入れるには何かを失わなければならないなんて事も 多々あるけれど、先に捨てたり壊したりするのは、 自分には合わないやり方だって学んだ。 無くなったり、壊れたりするのはしかたないけれど、 探したり、直そうとしたりするのが自分なんだ。 見つかるか、直せるかは別にして。 2001/Nov/01 (thu) ナルシスト 自分の外側に多くを預けてしまうと 誰かが、お前は裏切り者だと言われた瞬間に 裏切り者以外の何者でもなくなってしまう。 広げて見せることはないけれど、隠したりしない。 持っていないものは見せられないし、 必要とされていても、あげられない。 僕が笑っているのは自分を知っているから。 僕が泣いているのはそれしかないから。 どこにも望みがないなら逆らったりしない。 ココに望みがないから逆らうんだ。 自分でずり落ちたこの暗闇を歩いている。 光は見えないが光を探している。 暗闇になれたこの眼では光を見れば眩んでしまう。 でもその一瞬で充分だ。 僕は光を焼き付けて、つぶれた眼でも歩けるだろう。 失われることも、奪われることもない平和や安心を 手に入れるだろう。 |